持ち株の譲渡について!

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「持株の譲渡を穏便に進めるにはどうすればよいのでしょうか?」

  • ご相談者:A様
  • 地  域:東京
  • 業  種:製造業
  • 年  商:3億円

東京都で製造業を営んでおりますAと申します。本日は、持ち株譲渡について相談をいたします。私は現在71歳になるのですが、会社の役員に持ち株を譲渡し、経営権を引き継ごうとしていますが、息子と孫が反対するという問題が生じそうで困っています。息子や孫には目をかけていましたが、彼らに継がせれば会社が揺らいでしまうと考えたため、後継者には選びませんでした。まだ意思を表明していないのですが、どのようにすれば穏便に事が進むか、知恵をお貸しいただけないでしょうか?

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

難しい問題ですね。これは、息子さんやお孫さんに理由を踏まえきっちりと説明をし、説得をするほかないでしょう。

それでも何とかならないのであれば、息子さんやお孫さんにも株を譲渡し、役員の方に社長になって頂くケースがございます。この場合、息子さんとお孫さんに全部の株を渡してしまうと、社長を解任することができる権利を持ってしまいます。

そうならないためには、息子さんとお孫さんの持株比率は合計で、33.3%以下にする必要があります。そして、残りの株を社長候補の役員に譲渡すれば、口出しはできても結果的には社長の方向性を通すことができます。それでも納得をしない場合は、息子さんとお孫さんに49.9%、社長候補の役員に50.1%の譲渡をするのが折衷案でしょう。しかし、リスクはあります。なるべく株の比率が低い方が、次の経営者はやりやすいと思います。

事業承継を成功させるためにも、説得を頑張ってください!ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「持ち株の譲渡について!」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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