本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。
相談内容:「従業員が経営者的視点を持ち、新規事業へ取り組むにはどうすればよいのでしょうか?」
- ご相談者:A様
新谷さんはじめまして、Aと申します。既存事業の成長が見込めない中、新規事業に打って出て経営を立て直したいと考えています。しかし、目の前の仕事で手一杯と社員が協力的でなく、なかなか社内で進まない状態です。どうすれば、理解や協力が得られるでしょうか?また、従業員がもっと経営者的視点で仕事を捉えるための指導・教育方法はないでしょうか?
ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)
従業員が経営者と全く同じ視点を持てるということは100%ありえません。私は前職に、東証一部上場企業で常務をやっていたことがあります。社長業を丸10年以上経験した現在と当時では、全く感覚が違います。トップと№2の差はものすごく大きいのです。
しかし、従業員が経営者的視点をある程度持つことは、教育次第で可能です。弊社には「WizBizスピリッツ」という7章28項目に亘る経営理念があります。それを、昼礼(朝礼)の時に、社員が1項を読みコメントをし、それに対して私がコメントを返します。そして日報には、全社員がその項に関しての感想を書きます。日報は、従業員のみではなく、社長である私も毎日提出するルールとなっています。この「毎日やる」というルールがとても重要です。1年間で200回以上、3年間もすれば600回以上、経営者の視点を共有することで、従業員も次第に近い感覚を持てるようになってきます。これ以外にも、会議や研修などで経営視点を持たせることができます。
一方、新規事業については、社長様ご自身が24時間365日使い、立ち上げていくべきだと思います。社員達は日々の業務で忙しく、新規事業へ前向きに協力できるかというと簡単ではありません。「社員に任せる、社員が手伝ってくれる」と他力本願では、協力があろうがなかろうが、事業は上手く行きません。A様が一生懸命に事業を立ち上げたうえで、エース社員に任せていかれてはいかがでしょうか?ご希望がございましたら相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。
本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「従業員が経営者的視点で仕事を捉えるための指導・教育方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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