本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。
相談内容:「アナログな社員が多い企業でもIT化を推進するオススメの方法はありますか? 」
- ご相談者:G様
- 業 種:家具メーカー業
- 社 員 数 :40名
新谷さんこんにちは。在宅勤務へ対応するため、最近業務ツールをいくつか導入しました。その際、WizBizさんで開催されたサイボウズ青野社長の講演会を大変参考にさせていただきました。ありがとうございます。まずはデータ管理へ移行し、日報や業務報告、社員同士のやりとりも全社公開しました。それで情報の管理や共有もしやすく、生産性向上や社員同士のコミュニケーションにも繋がるだろうと考えました。
しかし、管理者の年齢も高く、きちんとツールを使いこなせているのは事務のみです。社員からは「逆に使いづらい!」や、「こんなに沢山のメールは見ている暇もないし、重要なものまで埋もれてしまう!」とブーイングの嵐です。勝手に従来のやり方に戻してしまう社員も出てくる始末です。アナログな社員が多い企業でもIT化を推進するオススメの方法はありますか? 実際の作業効率が落ちるようであれば元に戻す方が良いでしょうか? アドバイスいただけると幸いです。
ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)
ITツールは「とにかく使う」しか、解決策はありません。弊社では、1年前に 「Google Workspace」を導入しました。私も最初は慣れないので文句を言っていましたが、入れた以上は絶対に使いこなそうと努力をしました。今では、会議は全てオンラインですし、資料もメール等でやりとりしています。おかげで、在宅勤務での業務がとてもやりやすくなりました。出社するのは2週間に1度ほどです。
IT化を推進したいのであれば、まずは方針を固め、社長であるG社長自らが一番に取り組む必要があります。そして、社内規定やマニュアルを全て方針に合わせて更新をしていきます。そして、G様は全てメールでやり取りするようにしていきましょう。もし、社員が口頭で報告してきたら、メールで報告をするよう指導します。説得をしても従わない者には、人事評価に反映させ役職や給料の見直しを図ります。厳しいことを言いますが、それでも「嫌だ」という社員には、他の会社に移って頂く覚悟を決めることです。社の生き残りを掛けた方針に従えないのですから、仕方がありません。
おそらく家具メーカーさんですので、ECサイトや発注システム等、既にIT化されている部門があると思います。標準をそこに合わせ、きちんと運用していくことが重要です。ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。
本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「アナログ企業でIT化を推進するおすすめの方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
『社長の孤独力』抜粋版(PDF29ページ)
無料プレゼント中!
『社長の孤独力』(新谷哲/著) の【抜粋版】を無料プレゼントしております!
71の課題の中から「資金・人材・売上・採用・後継者」の5つを抜粋いたしました。銀行からお金が借りれない、社員がすぐに辞めてしまう、売上を伸ばしたい、など、具体的なお悩みの解決策が掴めます。ぜひご覧ください。
無料プレゼントの詳細はこちら