自社にマッチした人事評価制度を作る方法とは?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「社員から出る給与や昇進の不満を解消する人事評価制度を作る方法を教えてください」

  • ご相談者:G社様
  • 業種:リフォーム業
  • 資本金:8000万円
  • 年商:30億円
  • 従業員数:120名

弊社は、リフォーム業を営んでいる創業30年の会社です。
10年ほど前に父から会社を継いでからは、地域でナンバーワンのシェアを取るために事業の拡大を続けてきました。おかげさまで2年ほど前に地域ナンバーワンのシェアを取ることができ、従業員も120名を雇うまでに成長いたしました。

しかし、社員が100名を超えてから、昇給や昇進の決定に苦労するようになり、社員からは「賃金内容が不明瞭」「社長に気に入られなければ未来がない」などの不満が出るようになりました。

これではいけない、と思い人事評価制度について勉強を始め、セミナーに出たり人事評価制度のコンサルタントに話を聞きにいったりしています。
しかし話を元に人事評価制度を作ってみても、部長が平社員に降格したり、社内の不和の原因になっている社員が昇格するなど、弊社にとって歪(いびつ)な人事評価制度にしかなりません。

どのようにすれば、弊社にマッチする人事評価制度が作れるか、その方法をお教えいただけないでしょうか。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

人事評価制度、経営者の皆様が悩む問題だと思うのです。

人事評価制度の作り方・作る方法ですが、まず最初に、No.2に持っていてほしい能力と、理想の人間性や人格を規定します。

No.2のレベルを規定すれば、No.3はこのぐらいに、部長クラスはこのぐらい、課長クラスはこのぐらい、主任クラス、リーダークラスはこのぐらい、そして平社員がこのぐらいかなというように、御社の理想の人材というのが見えてくるのではないでしょうか。実は、御社に合った理想の人物像を規定することが、人事評価制度作りの基本のパターンであり、方法です。

No.2の理想の能力を10点満点中10点だとすると、課長は5点か6点ぐらいかな、じゃあ5点レベルの人はこんな感じ、こんな能力を持っていてほしいよね、という感じで人事評価制度を決めていただくのが、一番良い方法なのではないかなと思います。

また人事評価制度を持っていると、ほしい人物像、採用したい人物像も見えてくるので、採用の視点も随分変わってまいります。

人事評価制度を作ると採用のほうにまで良い影響を及ぼすということもございますので、是非御社にあった人事評価制度をお作りいただければと思います。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング「自社にマッチした人事評価制度を作る方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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