成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 清川甲介氏(株式会社コプロ・ホールディングス 代表取締役社長)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、清川甲介氏(株式会社コプロ・ホールディングス 代表取締役社長)です。

建設会社の施工管理に従事後、業界大手の建設系アウトソーシング会社に転職。26歳で子会社の社長となり、年商を50億円から200億円の企業へと成長させる。その後、2006年に株式会社コプロ・エンジニアードを設立。2019年3月に上場するまでのエピソードから経営のヒントが得られます。ぜひ、清川甲介社長の経営者インタビューをお読みください。

新谷哲:今回の経営者インタビューは、株式会社コプロ・ホールディングスの清川甲介社長です。まずは経歴をご紹介します。1977年愛知県生まれ、建設会社を経営するお父様の元で育たれました。専門学校卒業後、地場の建設会社で、施工管理業務に従事。その後、業界最大手の建設系アウトソーシング会社に転職。26歳で子会社の代表取締役に就任。年商50億から200億円への成長を実現されました。その後、2006年株式会社コプロ・エンジニアードを設立。建設業界に特化した人材派遣業を展開。その後ホールディングス会社を設立し、2019年3月には東証マザーズ、名証セントレックスに上場されています。本日はよろしくお願いします。

清川甲介:よろしくお願いします。

新谷哲:最初のご質問です。ご出身は愛知ということですが、小学校・中学時代はどのように過ごされましたか?

清川甲介:小学校時代は、ファミコン世代でした。ファミコンが世の中に生まれた頃で、私も同級生も両親にファミコンを買ってもらって、ゲームをしていました。しかし、ゲームばかりしているわけではなく、外に出てアクティブに遊びました。サッカーや野球をやったりと、外で遊んでいる方が好きでしたね。

新谷哲:スポーツをやっていらっしゃったのですね。中学時代もそんな感じですか?

清川甲介:そうですね。ゲームにあまり魅了されなかったのは、手元で指を動かして画面上の自分の意思を伝えていくよりも、自分の体を動かして楽しみを感じたかったからです。中学校時代もスポーツに明け暮れました。

新谷哲:スポーツは何をやっていたのですか?

清川甲介:バレーボールをずっとやってきました。

新谷哲:清川甲介社長の雰囲気から想像すると運動神経が良いイメージだったのですが、それは正しいですか?

清川甲介:運動神経は良い方だと思いますが、今の体格や強面系の顔からバレーボールをやっていたと当てられる方が少なく、柔道やラグビー、格闘技などをやっていたとみられます。小学校からずっと、町の道場に通って空手をやっていましたが。

新谷哲:なるほど。バレーのポジションはどちらでしたか?

清川甲介:最初はレフト、今で言うサイドアタッカーでした。高校ではセンターになりました。主にブロックであったり、クイックをするポジションです。

新谷哲:では、中学校・高校時代は背も高くて運動神経もよかったのですね。その後、専門学校にお進みになりますが、どの分野の専門学校にお進みになられたのですか?

清川甲介:大学に行きたいという気持ちよりは、いち早く働きたいとか、父の会社を継ぎたいという気持ちが大きかったです。しかし高卒で仕事をするのはちょっと良くないと思い、名古屋駅にある名古屋工業専門学校、この建築製図学科に進学しました。

新谷哲:では、最初から建設関連に行こうとお考えだったのですね?

清川甲介:そうです。これは父の影響がかなり大きいと思います。小さい頃から父の働く姿や、従業員と関わっている姿を見て「建設業で働く人たちはカッコいい」という気持ちがありました。必然的に、建設業という道を選びました。

新谷哲:地場の建設会社にもお勤めになられていますが、これはお父様の会社を継ぐための修行という形ですか?

清川甲介:はい。父はかなり厳しい人でした。自分の会社を継いで欲しいという気持ちはありながらも、すぐに息子を会社に入れる甘さはなく「他の会社の飯を食ってこい」と出されました。別の建設会社への就職も、自分で就職活動をしました。

新谷哲:地場の建設会社の後、業界最大手の建設アウトソーシング会社に転職されていますが、どのようなきっかけがあったのですか?

清川甲介:建設業界に魅力を感じていましたが、入社した会社で積算業務を担当しました。見積書を作るための業務で、朝から晩まで狭い部屋で分厚い設計図書を広げ、1個1個の数量を拾って計算しました。私は現場監督という仕事に憧れていたのですが、積載業務は人との関わりを持たずに設計図書と睨めっこ状態でした。幼少期から外で活発的に遊ぶのが好きだったことも理由なのですが、この仕事に相当の抵抗を感じました。この業務を続けても息が詰まる、と感じて次の仕事への転職を決意しました。

新谷哲:そうでしたか。清川甲介社長は26歳で子会社の社長になられますので、相当優秀だったと思いますが、どのようにお考えですか?

清川甲介:私は、優秀ではないと思っています。父の会社を継いだ時のために、現場監督をやりたかったのですが、責任者の方から「君は営業向きだから、営業をやりなさい」というお誘いをいただいて、営業人生がスタートしました。最初は抵抗がありましたが、営業に向いていると言われたことはご縁だし、自分にとってチャンスだと思いチャレンジをしました。どうやったら契約が取れるかという営業のノウハウがない中で、営業活動がスタートします。営業をする中で、お客様に何を提供していくかや、対応のスピード感が重要だと考えるようになりました。営業トークを出すことよりも、いかに担当者の懐に入っていき、清川甲介という人間を印象付けていくか、ということに取り組んでいました。その結果、受注が取れるようになり、営業としてのやりがいにも繋がりました。

新谷哲: 26歳の時、最年少で社長になられた後、50億円から200億円の企業に成長させておりますが、成長の要因は何でしょうか?

清川甲介:自分の見せ方には気を付けました。最年少で社長を拝命していますので、自信がない姿を見せ、不安にさせるのはよくないと思いました。しかし裏側では、不安な気持ちや、怖さを持ち続けていましたので「常にレベルアップをしなければいけない」と考えました。表では常に自信を持ちながら、裏では不安な気持ちで「このままで大丈夫か?」と自問自答を続けることの繰り返しです。私自身を常に成長させることで、社員や周りの人達に影響力を発揮しながら、全社員で同じビジョンを描きながら、同じ方向にパワーを出せたことが強かったと感じます。

新谷哲:自信と謙虚、という部分でしたが、これはお父様の教えですか? それともご自身でそうすべきだと思われたのですか?

清川甲介:父の影響は間違いなくあります。他はスポーツです。空手では礼儀や礼節に厳しい中で得られた経験があります。バレーボールでは、周りに対する気遣いやチームワークを身に着けました。なので、父の影響や、これまでに生きてきた中で培った部分だと思います。

新谷哲:ありがとうございます。その後、コプロ・エンジニアードを設立されますが、どのようなきっかけがございましたか?

清川甲介:会社を50億円から200億円まで成長させたっていう実績が、独立した理由ですね。ここは包み隠さずにお伝えします。売上200億円を実現して、業界No.1まで育てたことに「やったぞ!」という感覚がありましたが、親会社からの評価が低かったのです。グループ会社としての人事評価制度がありましたが、当時の会社の実績を反映させると給料が7000万円~8000万円くらいになりました。ただ他のグループ会社の社長とのバランスや若いことを理由に「2000万円くらいで十分だろう」と言われたことに、ショックを受けました。ここで私の中に不満が生まれます。この会社にいても、やりがいなどを感じられないと考え、自分が思い描く理想の会社を作りたいと考えて、独立をしました。

新谷哲:独立されるとき、親会社の方から反対があったのではないですか?

清川甲介:辞めるときは、相当な引き留めがありました。しかし私の意志は固かったです。創業して失敗しても成功しても、自分の決断1つなのでそこにも後悔はなかったです。人生はたった一度きりなので、自分が今まで経験したことを大いに発揮して、独立をしました。

新谷哲: 2019年にマザーズとセントレックスに上場されていますが、独立当初から上場は狙っていたのですか?

清川甲介:独立して起業した当時は、上場する意味をあまり感じていませんでした。ビジネスモデル上、大きな資金調達が必要だったわけではありません。また私は雇われ社長としての窮屈さや、成果を評価されなかったことを理由に独立をしています。上場をして株主の方々から意見を言われることが、自分には合っていないだろうという感覚はありましたね。

新谷哲:なるほど。上場をするまでに苦労などはございましたか?

清川甲介:細かいことを言えばきりがないですが、内部統制の部分を整理することがすごく難しかったです。未上場の時には私の一言で物事が動いていました。ある意味、やりやすさやスピード感がありましたが、今は取締役会にかけてからでなければ、会社としての意思決定はできません。まだ上場して1年くらいですが、スピード感が鈍るなどの葛藤はあります。しかし上場企業の一員となっていますので、しっかりとしたプロセスで会社経営をしなければいけないと感じています。

新谷哲:お答えいただきありがとうございます。次に、株式会社コプロ・ホールディングスの事業内容をお教えいただけますか?

清川甲介:弊社のビジネス領域は、建設業界に特化した人材派遣・人材紹介となります。現在は業界少し広げ、建設業界のみならず、プラント業界にもサービスを届けている最中です。2020年7月からは念願のアセアン地区、シンガポールの方に現地法人を設立しました。これの目的は2つあります。日本は少子高齢化で労働人口がどんどん減っています。これから発展していくアセアン地区の若い人たちにフォーカスし、日本国内で働いてもらいながら、世界トップレベルと言われる日本の建設スキルを学んでいただくこと。そして、日本の生産性を落とさないように、日本の労働人口の流動化を目指していくこと。これが大きな目的になっています。アセアン地区の国々には、日系のゼネコンが進出して、色々なインフラ整備を行っています。ゆくゆくは、日本人・外国人問わず、海外の方に行っていただいてサービスを提供することをしていきたいと考えています。

新谷哲:ありがとうございます。ここからは違う質問をしていきます。事前に「好きな物・好きな事」をお聞きし「筋トレ・ゴルフ」とお答えいただきました。筋トレがお好きなのですか?

清川甲介:筋トレは本当に好きで、ストレス発散の一つでもあります。筋トレにハマっている人がよく「筋肉は裏切らない」といいますが、筋トレはやればやるほど結果が出て、ゴールもありません。「肩の筋肉がだいぶついてきた」と思っても、そこはゴールではありません。もっと背中につけたい、もう少し太くしたい、と思います。この部分はビジネスにも精通します。ゴールが無いチャレンジだから、ハマっていると思います。

新谷哲:筋トレは、毎日のようにされるのですか?

清川甲介:時間があれば筋トレをしています。やらないと気持ち悪いくらいです。

新谷哲:素晴らしいですね。次に、座右の銘もお聞きしています。「志事(志を持って事をなす)」とのことですが、選ばれた理由をお教えいただけますか?

清川甲介:志事と書いて「しごと」と読みます。世の中にはたくさんのサービスや事業モデルがあります。多くの人はいずれかに従事して仕事をされていますが、仕事という漢字は「仕えて事をなす」と書きます。私は仕事をこのように考えてはいないので、仕事の「仕」を「志(こころざし)」という言葉に置き換えました。どのような仕事でも世の中に影響があります。社会のために貢献する、誰かを幸せにする、と考えると「仕事」ではなく「志事(志を持って事をなす)」になると考え、弊社の共通言語としています。

新谷哲:ありがとうございます。次が最後の質問になります。全国の経営者様、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣をお教えください。

清川甲介:私は成功したとは思っていませんが、創業してからの14年間を振り返ってみると、2つあります。1つは常に自信家であり続けねばならないこと。もう1つが、今の自分のレベルに満足してはいけないことです。ビジネススキルを上げるのは当然ですが、それ以前に人間力もレベルアップしなければいけません。経営者が魅力にあふれ、欲求をもって貪欲にレベルアップし続けることで「この人と同じビジョンを持ちたい」「この人と一緒に会社を大きくしていきたい」と考えてくれる社員を増やすことができます。これが、経営者として成功する秘訣だと考えています。

新谷哲:清川甲介社長、本日はどうもありがとうございました。

清川甲介:ありがとうございました。

編集後記

今回の経営者インタビューは、株式会社コプロ・ホールディングスの清川甲介社長でした。「自信と謙虚を持たなければいけない」、「人間力を持たなければいけない」、とおっしゃっており、言葉が出ないくらい素晴らしい経営者です。私よりも年下の経営者ですが、天狗にならないくらい人間力の高い方でした。インタビューをお読みの経営者様も、ぜひ清川甲介社長の真似をして成功していただければと思います。

清川甲介氏
株式会社コプロ・ホールディングス 代表取締役社長

建設会社の施工管理に従事後、業界大手の建設系アウトソーシング会社に転職。26歳で子会社の社長となり、年商を50億円から200億円の企業へと成長させる。その後、2006年に株式会社コプロ・エンジニアードを設立。2019年3月に東証マザーズ、名証セントレックスに上場。

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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、清川甲介氏(株式会社コプロ・ホールディングス 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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