社員が求める福利厚生とは?制度の決め方を紹介

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「社員のために良かれと思いしていることが裏目に出てしまいました…」

  • ご相談者:A様(30代)
  • 業種:小売業(アパレルショップ・カフェ経営)

新谷さんこんにちは。Aと申します。相談というよりも愚痴になってしまいますが、お許しください。弊社では、スタッフにより良い状態で働いてもらえるよう、福利厚生の充実、定期的な個別面談、飲み会、社内イベントなど積極的に施策を実施しています。ところが利用率は低く、飲み会や社内イベントにおいては自由参加にしているにも関わらず「断りづらい」と不満まで出ているようです。社員のために良かれと思ってしていることが、無駄な努力になってしまっているのではないかと非常にモヤモヤを感じています。どのような取り組みをすれば、社員に喜んでもらえるのでしょうか?アドバイスを頂けますと幸いです。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

A様がモヤモヤされるお気持ち、とてもよくわかります。とはいえ、福利厚生が社員の負担になってしまっているのであれば、元も子もありませんね。いっそのこと、現在実施している施策は全て辞めてしまってはいかがでしょうか?

私も、会社を設立した当初は社員達と親睦を深めていこうと、飲み会や球技大会などいろいろと企画をしたものです。しかし、こういったイベントを嫌がる社員は思いのほか多くいました。私が「おごるから飲みに行こう!」と言っても、ダチョウ倶楽部のように譲り合い酒好き以外はついて来ません(笑)。少し寂しく感じたこともありますが「会社は仕事をする場であって友達を作りに来る場ではない、やることをやっていれば個人の好きにすればよい」と考え、会社全体での親睦イベントはほとんど辞めました。現在では年に1回、12月にする納会のみです。そこでは、乾杯をした後は自由参加としているので、すぐに帰宅する者もいれば、ベロベロに酔っ払うほど夜遅くまでお酒を飲んでいる者もいます。

また弊社では、福利厚生に関しても企業型確定拠出年金など以外はあまりやっていません。一度フラットにし、改めて貴社の社員にとって必要だと感じたり、欲しいという声が上がったりするようであれば、再度導入を検討すればよいでしょう。立場が違えば考え方も違います。社員達にはある程度自由にさせ風通しの良い風土を築きながらも、社長様は社長同士で親睦を深めていかれてはいかがでしょうか?ご希望がございましたら無料でオンライン経営相談も行っていますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「社員に求められる福利厚生とは!」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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