Q:事業のアイデアが思い浮かばないときは?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。

本日は、『社長の孤独力』10章5項「アイデアが思い浮かばない」を解説いたします。

弊社WizBizでは、事業化給といって、事業を立ち上げ利益が出た場合、数%社員に還元する制度があります。それでも、新規事業、新サービス、新商品のアイデアはあまり出てきません。つまり、WizBizのビジネスはほとんど私のアイデアで構成されています。まずは「アイデアを出すには自分(社長自身)で何とかするしかない」と思ってください。

では、どのようにアイデアを出せば良いのでしょうか?私は、コンサルタントとしてフランチャイズ本部の支援をしています。その中に、多数のフランチャイズに加盟をするメガフランチャイジーと呼ばれる方々がいます。その方達は、「自分たちはビジネスを作ることは出来ない。しかし、マネジメントは我々のほうが本部よりうまい。ビジネスを成功させることは、本部よりも我々の方が上手い」と仰っていました。つまり、メガフランチャイジーの社長さん方は、ある意味アイデアは出てこないと腹をくくり、本部のアイデア、ビジネスを自分のたちのマネジメントを使って、利益を上げています。この様に、アイデアが思い浮かばなかったとしても、フランチャイズなどに加盟し、マネジメント力を生かして、ビジネスを成功させる方法があります。

また、私は、弊社WizBizを創業するときに、ソフトバンクの孫正義氏、楽天の三木谷浩史氏、Amazonの本などを読み漁りました。そして「WizBizはどうあるべきか?」と考え構想を打ち出し実行をすることで、日本一の経営者ネットメディアとして存在しています。とはいえ、既存ビジネスの組み合わせにより新規ビジネスを展開しているので、本当に新しいアイデアを発想出来ているか?と言われると、そうとも言いきれません。しかし、大前提としてインプットが出来ていないと、アイデアは出てきません。よって、インプットを増やすこともアイデアを増やす方法だと言えます。

私は最低限「日経新聞は毎日読むように」と社員に指示をしています。新聞、本、セミナー、何でも構いません。知識をつけ情報収集をし、考え続けることで、あるときインプットした情報がパッと花を咲かせ、アイデアが思いつくことがあると思います。インプットの際には、時代背景を意識して考察することもおすすめです。また、弊社WizBizでは、毎月200本ほどのセミナーを開催するなど、幅広い情報を提供しています。最近では、ウェビナー、無料セミナーなども多数ご用意していますので、ぜひご活用頂きアイデア創出に向け取り組まれてはいかがでしょうか?

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「アイデアが思い浮かばない」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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