社員の最適化と育成方法!確実に成果を生み出す従業員に育てるには?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「やる気がない、社内に悪影響を与える社員の扱いに困っています…。」

  • ご相談者:S様
  • 業種:貿易業

初めまして。都内で貿易業を営むSと申します。本日は社員教育について質問がございます。現在、入社4年目のある社員の扱いに困っております。彼は、最低限のことだけをこなせばいいと考えているようで、他の社員と比較をして仕事の効率があまりにも悪いです。やる気がないだけならまだよいのですが「そんなことをしても無駄」のような発言をして、社内に悪影響を及ぼしています。このままの状態が続くようなら解雇と考えていますが、採用した責任も問われるので、指導義務を果たさねばなりません。本人には全く自覚がないようなのですが、この様な社員を成長させる教育法がございましたらお教えください。どうぞよろしくお願いいたします。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

大変難しいお話ですね。日本は海外と比べ労働基準法に関してとても厳しいので、従業員を簡単に解雇することはできないとお考え下さい。弊社では、以前に不正を犯した社員が出たため、解雇について弁護士へ相談をしたところ「解雇ではなく、退職勧奨により自主退職を促した方が良い」と言われました。S様のおっしゃる通り、解雇する前には指導義務をきちんと果たしていく必要があるのです。とはいえ、自覚の無い社員に対し口うるさく指導をしたところで、更なる反発を招きかねません。そのため、まずは彼に「目指している方向性」について聞いてみてはいかがでしょうか?

私は、前職で管理職を務めていた頃、ある社員から「いつか社長になりたいので勉強はしたいと考えているのですが、あまり仕事はしたくありません。どうしたらよいでしょうか?」と相談をされたことがあります。上司に相談する内容でも無いだろうとも思ったのですが、「やるべきことをきちっとやり、他の時間を勉強にあてるのであれば、上司の立場からすると成果も出ているし黙認することになる」とまじめに答えました。すると、彼は本当にその通りにしまして、サボりながらも成果を出してきたので、私は何も咎めませんでした。そのうちに彼は退職し、今では介護施設を10施設以上運営し本まで出版する、有能な経営者となりました。一緒に飲みに行くと「あの頃に、新谷さんから頂いたアドバイスには感謝しています」と言うのです。

社員がどのような方向に進んでいきたいのか気にかけていくことは、どこかで不具合が生じてしまわないためにも非常に重要です。そのため弊社では、かならず年に1回、各社員の人生計画を聞く「ライフプラン面談」をするようにしています。社員の中には、この時間で小説家を目指して活動をしているとカミングアウトをしてきた者もおりました。私は社員と会社の方向性をすり合わせながらも、相手を尊重し、精一杯それぞれの夢を後押しするようにしています。人に応援されるというのは、誰しも嬉しいものです。もちろん私も、WizBizを応援して下さる皆様のお声が励みとなり、力となっています。ライフプラン面談の後は、少しやる気の出る社員が増える印象です。

この様に、きちんと将来について考える時間と、意見交換をする場を定期的に設けることで、自覚を持ちプラスに働く社員もいれば「自分はこの会社には合わない」と辞めていく社員も出てくるでしょう。ここまでやっても変わらずに、ネガティブな問題発言を続けるようでしたら、周囲に迷惑がかかっていることをきちんと指摘し、理解して頂く必要があります。私の師匠は「3回言って、しつこいなと思ってからあと3回言え」と言っておりました。何回でも言い続けることによって、頭を悩ませている社員が辞めるのか、続けるのか、どちらに転ぶかは分かりませんが、S様の手厚いご指導により少しでも成長してほしいものです。ご希望がございましたら無料でオンライン経営相談も行っていますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「効率が悪い社員を成長させる方法とは!」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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