本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。
相談内容:「後継経営者に経営のアドバイスをする方法・留意点をお教え下さい」
- ご相談者:U様
- 業種:食品製造業
はじめまして、私は、神奈川県で食品製造業を営んでおります、Uと申します。
20年前に起業し、少ないながらも毎年黒字となっております。
今年60歳を迎え、後継経営者育成に力を入れたいと考えておりますが、家内とは子どもに恵まれず跡継ぎがおりません。そのため、1年程前、社内の営業部長で面倒見が良いNを後継経営者として選びました。
しかし、彼に社長業を教える中、会社の未来や方針に不安を抱いているように見受けられます。私自身は、5年後を目処に、代表を譲りたいと考えておりますが、その前に彼が後継経営者としての重圧や責任などから退職しないか不安にかられています。
そこで、ご相談なのですが多くの企業の相談に乗っていらっしゃる新谷社長は、今後に期待する後継経営者候補にアドバイスを送るとき、どんな言葉をお掛けするのでしょうか?また、後継経営者としての彼との距離感にも悩んでおります。ご意見賜りたいです。よろしくお願いします。
ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)
後継経営者のご性格によって、やり方は変えねばなりません。ということは、それほど、後継経営者育成は、難しいとも言えます。
後継経営者に会社を継がせるというのは、今まで経営者がやってきたことを全部教え、かつその候補者が精神的に耐えられなければ、後継経営者にはなれません。後継経営者をs立てられなかった場合は、別の方を後継経営者に選ぶ必要があります。
経営者は、自己責任で考えなければいけません。そのため、N様が後継経営者として不安を感じるのは当然です。むしろ、不安を感じるのは後継経営者として良い傾向だと思います。不安に感じるからこそ、「どんな手を打ったらいいだろうか?」と情報収集をするからです。そう考えれば、後継経営者が不安になることは良いことだと捉えるべきではないでしょうか。
ただ、不安のままだと精神的に参ってしまいますので、後継経営者や経営者の仲間を増やすのが良いです。そういった集まる会に行けば、他の参加者も同じような悩みも抱えているケースはございます。
後継経営者のために、是非、色々な方法をご検討いただければと思います。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「後継者に経営のアドバイスをする方法・留意点は?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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