経営者の経営課題を解決!「社員の理解を得ながら人件費削減する方法とは?」

経営者の経営課題を解決!「社員の理解を得ながら人件費削減する方法とは?」

新谷哲の経営相談「経営者の経営課題を解決!」

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。(2018年11月配信)

 

相談内容:「経営立て直しのために、社員の理解を得ながら、人件費削減する方法をお教え下さい」

ご相談者:K様

業種:Web制作業

従業員数:11名

私はweb制作会社を経営するKです。昨年より、経営状況が悪化しております。

そこで経営立て直しのため、経営者である私主導でコスト削減の徹底的見直しに踏み切りました。その結果、人件費以外で削減できる部分は、やりつくしたと言ってもよい状態です。しかし、経営を立て直すどころか、まだ資金繰りが厳しい状況で、人件費削減する方法を検討せざるを得ない状況です。

弊社はフレックスタイムを導入しており、毎月の残業代は特に発生していない状態です。そのため、考えている人件費削減の方法は、以下4つになります。

・ボーナスカット
・手当の廃止
・給与の一時カット、給与のベースダウン

これらで人件費削減する方法は、短期的に見れば経費削減の有効な方法であるかと思いますが、人件費削減をすることで会社の体力まで落としてしまうか心配しています。人件費削減で一時的に経営状況を立て直しても、今後の収益が望めない体質になっては経費削減をする意味がありません。

そこで、ご相談がございます。どのような方法を取れば、社員からの理解を得ながら人件費削減することができるかを、お教え下さい。

 

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

人件費削減は大変難しい問題です。会社ごとの現状によって施策が変わりますので、詳細をお聞きしたいと思いますが、K様のおっしゃることは正しいです。

人件費削減で社員達からの理解を得るためには、貴社が人件費削減する以外に経費削減する方法がない、という状況を説明するべきです。弊社も昔、不正が起こり会社倒産の危機に陥った時、緊急の会議を開いて社員達に会社の現状を説明し、「不安なやつは辞めても構わない」ことと、「会社に出資してくれないか」ということを伝えました。すると「出資はするけど辞める」という社員まで出てきました。

人件費削減でも倒産の危機でも、社員達に現状を理解させ、納得させることが一番に難しく、一番に行わなければいけない方法です。この時「この危機を上手く突破すると、将来このようになる。だから皆で頑張ろう」と明るい未来を示さなければなりません。弊社は上場を目指しておりますので、「上場すれば、出資した分が何百倍にもなって返ってくる。私が昔勤めていた上場企業では、上場時に何人もの人が1億円の資産を手にした」と社員に伝えています。出資してくれた社員たちは「上場したらお金持ちになる」と一生懸命働いてもくれましたし、いまだに辞めた社員でも応援をしてくださっています。

貴社が人件費削減を行う場合も、まずは11名の社員さん達に現状を理解してもらい、人件費削減という形で助けてもらう必要があります。ただ社員達にも生活はありますので、ただ人件費削減で協力を求めるだけでは、理解されにくいです。理解させるために必要なことは、経営者自身の口から「人件費削減という苦境を乗り越えたら、これだけ明るい未来がある」と明るいビジョンを語る必要があります。また「人件費削減をされては生活ができない」社員はいると思いますので、その方には他の会社へ転職していただく。可能ならば、経営者が社員の転職を支援する。このような方法で人件費削減を行えば、社員からの理解が得られるでしょう。

もし、人件費削減し経営を立て直した後の、明るいビジョンが見えないのであれば、いつでもご相談に乗らせていただきます。ぜひ、お声がけください。

 

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。

2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。著書に「社長の孤独力」(2019年6月発売。日本経済新聞出版社)がある。

※新谷哲の回答へのご質問・ご相談がある方はご遠慮なくお問い合わせください。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング「社員の理解を得ながら人件費削減する方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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