仕事で成功したい、金持ちになりたい、誰からも好かれる素敵な人になりたい、人間関係に恵まれたい・・・・・・。程度の差こそあれ、誰しも「こうなりたい」という願いはあるはず。その願いを実現するには、努力や運も必要だが、物事をポジティブにとらえて行動することが大切。ポジティブシンキングこそ、成功をつかみ、なりたい自分になるための秘訣なのだ。
「超前向き人間」が世界NO.2セールスウーマンに
仕事での成功者として著書もベストセラーの和田裕美さん。英語学習プログラムを販売する会社で世界NO.2のセールスウーマンになった彼女は「超前向き人間」。いつも「自分の未来には楽しい事が起こる」と信じ、わくわくしているのだとか。
英会話スクールの入会を迷っているお客さんというのは、英会話をマスターしたいと思いながらも、「大金をはたいて入会して、本当に話せるようになるのだろうか?」などと不安に思っている人が大半。そんな人に和田さんは明るく前向きな気持ちで接し、英語を話して活躍しているお客さんの未来の姿を一緒にイメージしてわくわくするのだそうだ。
夢を実現させているお客さんの姿を伝えることで、わくわくした前向きな気持ちを「伝染」させる。お客さんは未来の自分の姿をイメージしてわくわくすることで不安を解消し、入会を決めるのだそうだ。和田さんは、「英会話にトライしてみたいけど不安だ」と後ろ向きになっているお客さんを、前向きにして背中を押してあげることで次々と契約をとっていった。
おもしろいことに、和田さんが伝染させた「わくわくした前向きな気持ち」というのはお客さんひとりにとどまらず、さらに伝染していく。スクールに入会したお客さんが英会話に興味のある友人を連れてきてくれたこと、入会を一度は断わったお客さんが、和田さんのことを覚えていて1年後にお金や時間の都合をつけて入会したことがあった。こうして彼女は「前向きな気持ち」で世界NO.2セールスウーマンとなった。
物事を楽観的に受け止めると未来は変わっていく
医学博士・佐藤富雄さんによると、物事の考え方、受けとめ方、自分が無意識に使っている言葉は、自分自身の体に影響を及ぼし、それを現実にする。実際、怒ったり、ストレスを感じているとノルアドレナリンというホルモン物質の毒性により、病気を招いたり、老化が早まる。逆に、笑って楽しくしていると、ベータエンドルフィンなどの快楽ホルモンが分泌され、心身ともに元気になる。
「病は気から」という言葉があるように、脳は言葉や考え方、気持ちをそのまま受け取り、体や行動に移していくのだ。
さらに、アメリカでの意識やストレスに関する研究では、「何事も前向きに肯定的にとらえ、やる気に満ちて物事に当たると、自己の限界を超えてそれまで以上の大きなことを成し遂げられる」ということが実証されている。
いつも肯定的で前向きな言葉を使い行動している、ある企業の社長は、当初奥さんと2人ではじめた会社を20数年で年商600億円の大企業にしたそうだ。前向きな気持ちで仕事をし、人に接していたからこそ成功を手に入れることができたのだろう。
ポジティブな自分をイメージすれば、その通りの自分になれる
経営者のコンサルタントなどをしているジョイ石井さんは、夢を実現している自分をイメージすると潜在意識がそのまま受け止めて、その通りになれる「イメージングメソッド」を提唱している。このメソッドでも、イメージする自分がポジティブであるかネガティブであるかで未来の自分の姿は違ってくるのだ。
「私はダメなヤツだ」「仕事に失敗するのではないか?」などと思うと、「ダメな自分」「失敗する自分」といった否定的な自分を潜在意識が受け止めるため、「仕事に失敗するダメなヤツ」になってしまう。
逆に、「私は運がいい」「仕事をバリバリこなせるかっこいい自分」など、ポジティブで前向きな自分をイメージすれば、潜在意識が肯定的な自分を受け止めるので、「運のいい、仕事のできるかっこいいヤツ」になれるのだ。
つまり、いつもポジティブでいれば、潜在意識がポジティブな自分の姿しか受け止めないので、つねにポジティブで快活でいられ、夢をより実現させやすくなる。
後ろ向きな気持ちでいるよりも前向きな気持ちでいるほうが、心身が健康で、自分の可能性を広げ、成功をつかむことができる。
今日からポジティブシンキングをはじめよう。