成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 大嶋啓介氏(株式会社てっぺん 代表取締役)


本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、大嶋啓介氏(株式会社てっぺん 代表取締役)です。

てっぺん独自の「公開朝礼」はテレビや雑誌などで取り上げられ、今や大活躍の株式会社てっぺんの大嶋啓介社長ですが、中学時代や社会人、なにもかもやる気がなくなるほどの大きな挫折を経験したこともあると言います。現在は「子どもたちに夢や希望を与える」という熱い志のもと、人間力を究極に高める勉強会「人間力大学」の活動に最も力を入れられています。成功の秘訣はいかに楽しみ、ワクワクし、面白がれるかどうか?と言い切る株式会社てっぺんの大嶋啓介社長のお話は、聞いているだけで明るい気持ちになります!

新谷哲:今回の経営者インタビューは、株式会社てっぺんの大嶋啓介社長です。経歴をご紹介させていただきます。1974年、三重県桑名市にお生まれです。2004年に「居酒屋から日本を元気にする」を目的に株式会社てっぺんを設立し経営者となり、「本気の朝礼」が日本中の話題になり、数々のテレビや雑誌に取り上げられています。有名なところでは、「居酒屋甲子園」の立ち上げ、外食産業に最も影響を与えた人に贈られる「外食アワード」を受賞、経済産業省からも「DREAM GATE AWARD」を受賞されているという大変著名な経営者です。今現在は女子のソフトボールチーム、オリンピックの女子のソフトボールに朝礼研修を行い、そのチームは金メダルを獲っていらっしゃいます。高校野球の有名な高校のチーム強化研修もなさっておられ、多くの人に夢を与えている経営者です。大嶋啓介社長、本日はよろしくお願いいたします。

大嶋啓介:よろしくお願いします。

新谷哲:では最初のご質問です。三重県桑名市出身ということですが、小学校・中学校時代はどんな幼少期をお過ごしになられましたか?

大嶋啓介:小学校・中学校の時は、野球ばかりしていました。中学校の時は目立ちたがり屋だったので生徒会の副会長をやりました。ただ中学校の時に野球を挫折したり、何もかもやる気がなくなってしまいます。

新谷哲:やる気がなくなった時、どう抜け出したのですか?

大嶋啓介:中学校2年生から受験も上手くいかなくなり、高校は滑り止めの私立に行くことになります。小学校の時は中学校とは逆に、2年連続で全国大会3位の少年野球でキャッチャーをするなど、すごく野球を頑張っていましたが、中学校で挫折をしました。あと大きい出来事では、小学校3年生の時に警察官だった父親が殉職という形で亡くなりました。母親が31歳で、弟と妹がいますので、大変な苦労をかけたと思います。

新谷哲:大変苦労されていらっしゃいますね。

大嶋啓介:そうですね、はい。

新谷哲:高校は、どのように過ごされたのですか?

大嶋啓介:高校は中学の時とは逆に、すごく調子が良かったです。そんなに頭の良い学校ではなかったのですが、最初のテストで成績が学年で8番になり、周りから「すごいね、すごいね」と言われ調子に乗りました。それからは学年で1番か2番、2年生の時には全科目オール5になり、学年2番で高校を卒業します。でも勉強ばかりしていたわけではありません。部活もやらずに友達と毎日遊んだり、男子校だったので合コンをしたりとか、高校は楽しかったです。卒業後は推薦で名城大学に行きました。

新谷哲:ではもう勉強もできて、遊びもできて、おモテにもなる、という高校生活だったのですね(笑)。

大嶋啓介:そんな感じでした(笑)。

新谷哲:羨ましい高校生活です(笑)。大学時代はどのように過ごされたのですか?

大嶋啓介:引き続き遊び倒していました。もう本当に毎日のように飲んで、モテるような仕事ばかりしていました。バーや、長島スパーランドのプールのアルバイトなど、世間で言うチャラ男的な感覚ですね。講演とかであんまり言ったことないのですけど、大学時代は本当にたくさん仲間や友達と、毎日一緒にいる感じでした。

新谷哲:お友達はかなり大切にされているのですか?

大嶋啓介:もう本当に、友達が一番大切な存在でした。

新谷哲:大学卒業後、ご就職をされたとお聞きしたのですが、どのような会社に就職されたのですか?

大嶋啓介:やりたいことが特になかったのですが、周りが就職活動をするので、流されて就職活動をしました。名城大学の理工学部の電気電子工学科にいたので、電気関係の専門商社に勤めさせていただきましたが、仕事に全くついていけませんでした。知識とかを勉強する気も起きず、営業成績も全然駄目で自信もなくし、いつの間にか鬱のようなノイローゼ状態になり、1年で仕事も行けなくなるぐらいの状態になりました。

新谷哲:その商社はお辞めになったのですか?

大嶋啓介:はい、クビになりました。対外的にはクビではないのですが、1年で「会社を辞めてくれ」と言っていただいたので、社内的にはクビです。

新谷哲:今の大嶋啓介社長からは全く想像がつかない感じです。

大嶋啓介:本当に会社に対しては申し訳なかったと思うのです。全然やる気にならなかったです。しかし7年後ぐらいに、びっくりすることにその商社で講演をさせていただきました。上司にはすごく可愛がってもらっていたので、その上司が支社長になった時に「お前、講演しているんだったら、うちの社でもやってくれ」と言っていただき、講演をいたしました。よく「クビになった会社で講演しています」と、講演のネタにしています。

新谷哲:お辞めになった後はどうされたのですか?

大嶋啓介:3か月4か月ぐらい家でぼーっとしていました。いわゆる引きこもりです。ただ「やっぱり飲食をやってみたい」とは思っていたのと、祖父に背中を押してもらい、飲食の修行に行こうと決めました。いろんな店を周って、「この店だ!」と思う店が3つあったのです。その3店舗とも「かぶらやグループ」という同じ会社のグループだったので、「ここだったら自分の甘たっれた考え方や、厳しく指導していただける。成長できる」と思ったので、入社して修行させてもらいました。

新谷哲:事前に調査してから入社しており、やっぱり大嶋啓介社長はご優秀でいらっしゃると感じます。何年ぐらい修行されたのですか?

大嶋啓介:6年ぐらいです。主に人材育成をさせていただきました。店長や、店長の教育をするような立場、統轄店長もやらせていただきました。あと名古屋のグループだったのですけが、東京の出店も任せていただくなど、大きな経験をさせていただきました。

新谷哲:では、そこで飲食事業を全て学ばれたのですね?

大嶋啓介:そうですね。飲食と人間力も。やっぱり飲食は人間力商売だと学びました。人の魅力を磨くところもすごく学ばせていただいて、全てを学ばせていただきました。

新谷哲:そうですか。その後、起業・独立し、経営者となるのですね?

大嶋啓介:はい、そうです。

新谷哲:居酒屋てっぺんを起業し経営者となるきっかけは、何でしょうか?

大嶋啓介:「かぶらやグループ」で修行をさせてもらっている時に、いろんな人材育成の研修とか経営セミナーとかに行かせてもらいました。この研修がきっかけで「こういう研修講師になりたい」と思いました。自分も「希望を与えられるような人になりたい。経営者として飲食店をやるのなら、人が魅力のお店を作りたい」と思いましたし、「研修講師をするなら、どんな会社よりも一番、人が成長できる学校にしたい」と思ったのです。経営者を輩出するような学校にしたいと思って起業し経営者となりましたが、「かぶらやグループ」に入る時から「自分で挑戦していきたい、経営者として店をやりたい」と思っていました。

新谷哲:居酒屋てっぺんは大変有名な居酒屋でいらっしゃいまして、非常に元気の良いです。私も行ったことがあるのですが、本当に店員の皆さんがお元気ですよね。

大嶋啓介:ありがとうございます。

新谷哲:居酒屋てっぺんにいった時は「大嶋啓介社長イズムをどう入れているのかな?」と思いながらいつも見ていたのですが、どう入れているのですか?

大嶋啓介:やっぱり「思い」です。経営者として店をやるのであれば「圧倒的に日本一、人が輝く、働いている人達がとにかく元気で輝いている」店にしよう。そしてそんな輝いているスタッフに「あそこに行くと元気になるよね」と言ってもらえるような、日本一のお店にしようと、ずっと言い続けています。「こんな店にしたい。日本中から見に来てもらえるような店にしたい」と、毎日のように思いを語り、夢を語り続けています。もちろん、他にやってきたこともあると思いますが、私は「思いを話していただけ」と、すごく思います。

新谷哲:有名なのは、「本気の朝礼」ですか?

大嶋啓介:そうですね。

新谷哲:「本気の朝礼」を考えられた経緯、生み出した経緯は何かございますか?

大嶋啓介:あります。研修や経営セミナーに行き、たくさんのことを学ぶ中で、習慣の大切さに気付きました。生活習慣もそうですし、企業の習慣もそうですし、朝の習慣、営業前の習慣とか、そういう習慣が心の教育になることが分かったのです。ポジティブな習慣がポジティブな心を育てていく、ネガティブな習慣はネガティブな心になります。皆が明るく前向きに元気な店にしたいので、「本気の朝礼」を作りました。あとは、野球をやっていましたので、試合前に円陣を組んで「よっしゃ、やるぞ!」と気合いを入れる、そこからもきています。円陣を組むだけで心の状態は変わります。この心の状態がまさしく「行動に直結して、そしてその行動が結果になり、強いては業績になっていく」と思って、朝礼をやっています。

新谷哲:是非、全国の経営者様も、大嶋啓介社長の真似をして「本気の朝礼」をやってみてください。

大嶋啓介:それはよく言われますが、ソフトな朝礼をお勧めします。「てっぺん」の朝礼はかなりやりすぎで、本気度合いがMAXなので、会社でやると会社の人が辞めてしまいます(笑)。でも「こんな朝礼をやっているのだな」と、是非、見学に来てください。今、高校の部活、特に野球部やサッカー部で「てっぺん」の朝礼を行うところが増え、中学生の修学旅行のコースで朝礼を見学に来ていただくなど、学校に広まっているのがすごく嬉しいです。

新谷哲:最近の大嶋啓介社長のご活動を聞いていると、経営者業よりも、セミナー講師や研修業に移られていると感じます。現在は「人間力大学」を広めている最中だとお聞きしたのですが、どんな活動をご中心に会社経営を行っているのですか?

大嶋啓介:30代は「居酒屋から日本を元気にしたい」という志を立て「てっぺん」を創業したり、NPO法人の「居酒屋甲子園」を立ち上げる活動に集中しました。今43歳になりましたが、40代は「子ども達に夢や希望を与えていきたい」と決め、企業経営をしています。その中に「大人が輝けば子どもが輝く」という思いもあるので、大人が輝くための勉強会として「人間力大学」を経営しています。あとはできる限り学校で講演を行い、高校野球のメンタルの研修を行い、PTA会長も行っています。とにかく「自信が持てない子達」「希望が持てない子達」がすごく多いので、子ども達に夢や希望を与えるための事業を経営しています。

新谷哲:やはり、中学の時の挫折が、経験として経営方針に活きているのですね。

大嶋啓介:今の僕が、自信をなくしてしまった中学校の自分に「人生は変わるよ」ということを伝えてあげたいです。やれば本当にできるということ、可能性がない人なんていないこと、駄目な人間なんて本当はいないことを、心の底から伝えてあげたいと思うのは、中学の時の挫折の経験があるからです。

新谷哲:大嶋啓介社長は、セミナーとか研修を年間何本くらい行っているのですか?

大嶋啓介:学校講演が100本ぐらいで、それ以外の経営者や経営幹部向けも合わせて、だいたい300本ぐらいです。

新谷哲:ほぼ毎日ということですか?

大嶋啓介:1日3講演とかやるので、毎日ではないです。

新谷哲:1日3講演やる時もあるのですか!すごいですね。

大嶋啓介:日数にすると150日ぐらい、回数は300本ぐらいです。

新谷哲:是非、経営者の皆様も大嶋啓介社長のセミナーをお聴きになってください!では、違う質問をさせていただきます。好きなもの・好きなことをお聞きしたら、「仲間」、「講演をすること・海外で夢を語ること・セミナーなどで学ぶこと」とお答えいただきました。なぜ、仲間好き、セミナー好きになられたのですか?

大嶋啓介:僕は小学校の時から大好きなのが祭りなのですね。地元に、日本で一番元気な祭り、やかましい祭りと言われている「石取祭」というのがあるのですが、それに集まると仲間と一緒に盛り上がります。そういうことがあって、今の居酒屋てっぺんがあります。あと一時期、僕が鬱になった時は、仲間ともあんまり会わなくなりました。研修の中で、「自分が本当に欲しいものとかは何か?」を考えるセッションで「自分は仲間が欲しかったんだ」と気付けました。何を成し遂げるかということよりも、誰と成し遂げるかというところを僕はすごく大切にしています。

新谷哲:大嶋啓介社長らしいです。座右の銘は、「可能性のない人はいない」とお聞きしました。理由はおそらく言わずもがなと思いますが、どうしてこの座右の銘に決めたのですか?

大嶋啓介:これは僕が「すごく感動した」言葉です。「自分も変われるのではないか。自分も可能性があるのだ」と気付かせていただいた言葉であり、今度はその言葉を「たくさんの人に伝えていきたい」と心から思っております。本当に自分の人生が変わった言葉であり、たくさんの人に伝えていきたい言葉だということです。

新谷哲:大変感動するお話ばかりをありがとうございます。

大嶋啓介:ありがとうございます。

新谷哲:最後のご質問です。全国の経営者向け、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣をお教え下さい。

大嶋啓介:これからもっと結果を出していきたいと思いますので、僕は決して成功とかしていないです。ただ僕は「たくさんの成功されている方に学ぶ」ことが大好きで、「成功されている方には共通項がある」と考えています。成功されている方は「夢を実現する、目標達成をする上で、とにかく楽しむワクワクするとか、面白がること」を大切にしています。僕はこれが経営者としての成功の秘訣だと思います。西田文郎先生という僕の大好きな師匠、脳科学の先生も「成功したからワクワクするのではなくて、ワクワクしている人が成功するだけだ」と言っています。この言葉も大切にしている言葉なのですが、まさに「ワクワクこそが成功の秘訣」だと思っています。

新谷哲:ありがとうございます。私ももっとワクワクしなければと反省しました(笑)。

大嶋啓介:新谷社長も、全然ワクワクされていますよ(笑)。

新谷哲:是非、経営者の皆様も、ワクワクしながら成功してほしいです。大嶋啓介社長、本日はどうもありがとうございました。

大嶋啓介:ありがとうございました。

編集後記

今回は私が尊敬する経営者である株式会社てっぺんの大嶋啓介社長でした。経営者として成功する秘訣の「ワクワクするから成功するんだ」は、なるほどと感じます。私はもともとネガティブな人間なので、私自身はまだ全然ワクワクできていません。ポジティブにならなければと反省した次第です。是非、経営者の皆様も「成功者たるものはワクワクする、楽しむ」そして「仲間も大切にする」という部分を学んでいただき、大嶋啓介社長の真似をしていただければと思います。

大嶋啓介氏
株式会社てっぺん代表取締役

三重県桑名市生まれ。「株式会社てっぺん」を設立。独自の「朝礼」がテレビや雑誌で取り上げられ、話題になっている。高校野球界では、2015年~2017年にかけ30校に強化研修をおこない、福島県の聖光学院や、長崎県の海星高校など、12校が甲子園に出場。現在は、企業講演だけでなく、学校講演を中心に、日本中の子供達に夢を与えたいという思いで日本全国で活動をしている。

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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、大嶋啓介氏(株式会社てっぺん 代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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