Q:求人広告を出しても応募者が集まらない時の対処法は?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しておりま

本日は、『社長の孤独力』5章1項「求人広告を出しても応募者が集まらない」を解説いたします。

求人広告を出しても応募者が集まらない、という悩みは多くの経営者様が感じていることだと思います。令和2年3月時点の話ですが、採用困難時代がきていると言われるくらい厳しい状況です。

しかし弊社WizBizでは、実は採用で悩んだことはそんなにございません。最初はハローワークに求人広告を出して、良い人材が採用できています。現在の取締役の1人や、内部監査室長、部長代理になっている社員もハローワークから無料で採用しています。しかしながら、採用困難時代に入ってからハローワークでは採用できなくなりました。そのため、はたらいくやリクナビなどのリクルート系の媒体を活用しました。そこに広告を出すと50人ぐらい応募してきましたので悩みませんでした。現在はIndeedを活用しています。採用コストが1人当たり20万円ぐらいの時もありましたが、現在は1人当たり7万円ぐらいに落ち着いています。またIndeedでも無料で採用できることがありますので、採用に悩んだことはあまりありません。

なぜ、採用に悩んでいないのかと言いますと、社内の環境整備がしっかりしているからです。採用活動をする前に「経営理念・就業規則・人事評価制度」の3つを整備いたしました。私はコンサルタントとして「この3つがないと採用してもすぐに辞めてしまう」と言い続けています。さらに経営理念の浸透を図り、「どんな人材がうちに来ると活躍し、どんな人材だと辞めていくのか?」ということも定義をしました。これを行うことで「どんな人材が欲しいか」というターゲットを定めることが出来ます。弊社は「社長に聞く in WizBiz」のような経営者向けの番組を始め、経営者様の役に立つ情報発信をする会社です。そのため「社長になりたい」と思う人が勉強するには最適な場です。そこで、経営者を目指している人を採用するようにしています。そのような人を採用するために面接では夢を聞き「お金持ちになりたい、社長になりたい、何かを成し遂げたい」と答える人を採用しています。逆に「家族を幸せにしたい、家庭を円満にしたい」と答える方は採用をしていません。 そういう意味では、求人広告を出しても応募者が集まらないという悩みに対しては「自社が欲しい人材、自社に合っている人材」を考えターゲットを鮮明化していくことが重要です。ぜひ、ターゲットを鮮明にして、採用活動を成功させてください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「求人広告を出しても応募者が集まらない」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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