経営者の経営課題を解決!「株式上場のメリット・デメリットは?」|経営ノート

経営者の経営課題を解決!「株式上場のメリット・デメリットは?」|経営ノート

新谷哲の経営相談「経営者の経営課題を解決!」

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。(2017年4月配信)

 

相談内容:「上場を考えています。株式上場のメリット・デメリットを教えてください」

ご相談者:A社様

業種:Webマーケティングシステム開発販売

資本金:3000万円

年商:6億円

従業員数:28名

先日、創業10周年を迎えました。
売り上げも順調に伸び、業界でも独自の企業を築くことができております。
最近は今後5年10年と成長していくためには上場も1つの選択肢と考えています。
しかし上場について全く知識がなく、情報収集を始めたところです。

先日WizBizさんの経営セミナーに参加し、上場に向けて取り組んでいる最中だと聞きました。具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?

また上場のメリット、デメリットもお教えいただけたら有り難いです。
ぶしつけな質問ですが、お答えいただけたら幸いです。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

私どもWizBiz株式会社では上場準備をしており、監査法人が入っております。

実は当初は、上場を目指すのはやめようと思っていたのですが、社員に「どうする?上場したい?したくない?」と多数決を取りました。

多数決の結果は半々に分かれました。悩みに悩み、戦略的に当社は上場すべきなのではないかという結論に至り、上場することを決めました。

18万社の企業が、弊社の会員になっていただいております。
中小企業の数が380万社、農家等が180万件、病院・医療法人または社会福祉法人等々いろんな事業者様を合わせますと、恐らく日本には600万事業者ぐらいいると考えています。

その600万のうちの10%強、70万社を会員企業にしたいというのを戦略目標に掲げております。そして、この戦略目標を達成するには、さまざまな角度から考えた結果、上場が一番良い選択肢なのではないかと思っています。

というのも上場企業になりますと、毎日新聞に名前が載ります。
IR等でいろんな発表をしますと新聞記事にも取り上げていただきやすくなり、信用度も出てきます。

上場にはこのように、資金調達をしながら宣伝が出来る効果がございます。そのため私どもも上場をしようと考え、上場準備を始めています。

ちなみに御社と同じWebマーケティングシステムの分野では、株式会社イノベーションが上場しています。御社の分野は、上場には近い側のチャンスはあるのではないかなと思います。

また上場のメリット、デメリットでございますが、デメリットを先にお話しします。

株主が経営者様以外にいる場合、株式の持分比率が落ちますので、その株主さんにきちんとしたご説明が必要です。

また監査法人、証券会社にもいろいろとご指摘をいただくこともございます。よってより厳しい環境で、正しい経営をしなければならないので、悩まれることが多くなると思います。これがデメリットなのではないでしょうか。

一方でメリットとして、ひとつは経営者様の個人資産が増えます。以前、ある会社さんのコンサルティングで資本政策を作成しました。資産は7000万円~8000万円ぐらいですね。

マザーズ上場だと77倍ぐらいになりますので、50億円~70億円の現金を得ます。そして株式会社の資産としては、70億円ぐらいの時価総額。これが200億円ぐらいの時価総額みたいに変わっていきます。経営者個人としては100億円以上の資産家になる可能性もあるというお話をさせていただき、経営者に大変驚かれました。

この会社は年商10億円ぐらいですので、御社とさほど変わりません。ですので、御社も恐らく、同じくらいの資産を見込めるかと思います。

もう1つのメリットは優秀な人材を採用できること。

また上場は、社員さんにもメリットがございます。

例えばストックオプションを渡したり、持ち株会を行いますと、その株式が大変大きな価値に化けますので、ある意味、退職金代わりになる部分もございます。私が前にいた東証一部上場企業の会社では、上場で1億円以上の資産家が20人以上出たという話も聞いております。

また上場企業の社員さんは住宅ローンが通りやすい等、上場のメリットは様々な面でございます。

最後にもう1つ、上場のメリットをお話しします。上場というのは、会社を倒産させない非常に良い手段です。その辺はお話し始めますと、1時間2時間経ちますので、詳しいことは個別に相談いただければと思います。

 

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。

2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。著書に「社長の孤独力」(2019年6月発売。日本経済新聞出版社)がある。

 
※新谷哲の回答へのご質問・ご相談がある方はご遠慮なくお問い合わせください。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング「株式上場のメリット・デメリットは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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