社長と副社長との関係について

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「副社長と意見が対立した場合のアドバイスをください」

  • ご相談者:Y様
  • 業  種:人事採用系研修/コンサル業
  • 従 業 員:19名
  • 年  商:2.1億円

人材採用のコンサルを展開しております。私は大手企業で人材採用を長く務めており、5年前に独立しました。困っているのは、前職から一緒に独立をした副社長の件です。副社長は、営業担当役員として創業以来売上のほとんどを稼いでいます。しかし、大きく戦略変更などを行った頃から、副社長との意見の対立が鮮明になってきました。陰で副社長は、「社長の考え方は古い、このままではダメだ」と言っているようです。それなりに彼とは議論は尽くしてきたつもりですが、ふと「副社長を切ろうか?」という考えが頭をよぎります。同時に、「いいや、売上のほとんどを稼いでいるのは副社長なのだから、彼を切れば会社の売上がどうなるのかわからない」と冷静にもなります。副社長との関係についてアドバイスをいただければと思います。よろしくお願いいたします。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

「No.1とNo.2は一生分かり合えない」という格言がありますが、本当にその通りだと感じます。私としては「副社長を切る覚悟ができてから、3回話し合う」ことをおすすめします。その覚悟が持てないようなら、上手くやっていくしかありません。また、覚悟ができてないうちに話し合いをしても、何もまとまりません。覚悟ができた上で、話し合いをして意見が合わないのであれば、副社長を切ってもいいのだと思います。もし、理解を得られて和解できるのであれば、それに越したことはありません。しかし、陰口は注意をする必要があります。今後はY様に直接言っていただくように伝えても、それが守られないのなら、結局いつかは切ることになります。人材採用のコンサルであれば、副社長が独立されてもお互いやっていけると思います。

楽天グループ株式会社の創業者である三木谷浩史会長は、元銀行員でありながら、プログラミングを一から学びホームページを作成したり、飛び込み営業をしたり、どんな業務も自ら率先して行ったそうです。「三木谷さんはやらなくていいですよ」と仲間に言われても、「私も覚える必要がある」と一生懸命に取り組まれていきました。もちろん現在は、三木谷さんは指示をされるだけで、周囲が動く大組織です。

このように、未上場の中小企業のうちは、誰かがいなくなっても、社長が代わりに対応できるようにする必要があります。私も、もし誰かがいなくなれば、現場に出るつもりです。Y様は売上が下がってしまうことを心配されていますが、「自分が会社の売り上げを作るぞ!」という気概を持たないと社長業はやっていけません。副社長も、社長になり初めて気づくこともあるでしょう。その上で、10年後や20年後に、またご一緒にお仕事をされる可能性もあるかもしれませんね。ぜひ、覚悟を決めて話し合いをされてみてはいかがでしょうか?ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

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