Q:商品の販路を拡大し世界中に売るための方法とは?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。

本日は、『社長の孤独力』4章5項「商品を世界中に売りたい」を解説いたします。

世界中に広がっていくビジネスは何かを考えていくと、フランチャイズ方式か、代理店方式のビジネスになります。昔、SONYがアメリカでラジオを売ろうとした時、代理店方式で販路を拡げました。「こんなに良いラジオを作ったから、小売に卸してくれ」と卸売業に声をかけましたが、なかなか上手く行きませんでした。そこで小売店に営業をし、その後に、卸売業や代理店の人達が集まってラジオが売れたという歴史があります。また自動車のフォードも、日本に進出した時は日本で代理店を築き、販路を広げています。その意味でも、商品を世界中に売りたいのであれば、代理店方式かフランチャイズ方式を検討することを、最初に検討するべきです。

私は、前の会社でフランチャイズのコンサルタント部長をしておりました。フランチャイズのパッケージ化や、フランチャイズ本部の経営戦略を作るお手伝いをした経験がございます。また、フランチャイズの加盟開発分野や、物件開発の分野の責任者など、フランチャイズに関わる様々なことを経験しています。その経験から申しますと、フランチャイズは商品を世界に広げていくには大変良い方式です。

一方で、悩ましい部分もございます。代理店方式でもフランチャイズ方式でも同じなのですが、パッケージ化ができなければ失敗をします。世界中に広がっているセブンイレブンやマクドナルドなどは「素人でもマニュアルを読めば仕事が分かる」というレベルにまでパッケージ化がされています。このレベルにまで落とし込まなければ、商品を世界中に売っていくことはできません。また、マニュアルをきちんと守らせるというマネジメントの部分もできなければなりません。また世界中に広げるには、言語の問題もございます。英語は当然として、場合によっては英語以外の言語に翻訳されていなければ、マニュアルを理解することも守らせることもできません。これができるかが、重要な分かれ目になります。

私は、現在もフランチャイズや代理店を拡げていくお手伝いをしております。もし分からない点がございましたら、ご相談いただければアドバイスをさせていただきます。ご相談がございましたら、ぜひ、WizBizや新谷にまでご連絡をください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「商品を世界中に売りたい」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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