テレワーク起因の休職者を防ぐ対策について

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「テレワーク時のコミュニケーションやマネジメントで工夫していることはありますか?」

  • ご相談者:MS様
  • 役  職:総務部長

新谷さんはじめましてMSと申します。経営者ではございませんが今回投稿させていただきました。弊社も昨年よりテレワークを導入し活用しておりますが、従業員のモチベーション管理に課題を感じております。ここ最近、メンタルヘルス不調の兆候が見られる社員が増えており、ついに1名、テレワーク起因の休職者が出てしまいました。テレワーク下のコミュニケーション見直しの必要性を感じている最中でしたので動揺しております。また、今後、連鎖的に休職者が増えてしまうのではないかと危惧しております。

WizBiz様もテレワークを本格的に導入していると伺っております。企業としてどう対応すべきか、またどういった対策を講じていくべきか、新谷さんのご意見をお聞かせいただければと存じます。また、これまでにテレワーク起因の休職、離職等の問題はありましたでしょうか?テレワーク時のコミュニケーションやマネジメントで工夫されていらっしゃることなどもお聞かせいただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

弊社では、コロナウイルスの蔓延が始まる前から、テレワークを導入しています。しかし、テレワークによる休職者を出したことはございません。むしろ、みんな元気になっています。いかに社員が、通勤などが無駄な労力だと感じていたことを示しています。ところが中には「テレワークをやりたくない」という者も数人おり、出勤をしています。

私は、在宅勤務には向き不向きがあると感じています。個々の希望を聞いた上で、柔軟に対応をするようにしています。しかし、指導が必要な社員、また、その指導者は出社をするというルールになっています。一人前になれるよう、事細かくそばで指導する必要があるからです。やはり、コミュニケーションを密にするためには対面が一番です。

このように、コミュニケーションは大変重要です。では、テレワーク導入にあたりどのような工夫をしているかというと、毎日オンライン上で昼礼(朝礼)をし、全社員の顔が見える場を作るようにしています。そこで、毎回社員が話をする時間、私が話をする時間を設けています。オンラインの会議では社員の顔色を見て、「○○さん最近はどう?」など、声かけをするように意識をしています。また、毎日日報を書き、全社で共有し合うようにしています。むしろ、全社員出社をしていた時期よりも、接触頻度は高くなっています。このような取り組みをすることで、モチベーションの低下を防ぎ、離職者を出さないことに繋がっています。事実、先日3ヶ月ぶりに出社をした社員は、「毎日オンライン上で会っているので、久しぶりな感じがしませんね」と言っていました。

現在の出勤率はほぼ100%ですが、もし80%を下回る社員が出た場合は要注意です。このような社員は辞める確率が高いです。弊社では毎月出勤記録をとり、該当する社員へは私から健康面談をするようにしています。

ぜひ、総務部長であるMS様が率先して、自社に合うマネジメントの仕組み・システムを構築されてみてはいかがでしょうか?ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「テレワーク起因の休職者を防ぐ対策について」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

『社長の孤独力』抜粋版(PDF29ページ)
無料プレゼント中!

『社長の孤独力』(新谷哲/著) の【抜粋版】を無料プレゼントしております!

71の課題の中から「資金・人材・売上・採用・後継者」の5つを抜粋いたしました。銀行からお金が借りれない社員がすぐに辞めてしまう売上を伸ばしたい、など、具体的なお悩みの解決策が掴めます。ぜひご覧ください。

無料プレゼントの詳細はこちら

関連記事