経営者の経営課題を解決!「2代目社長は、先代の番頭格社員とどう接するべきか?」|経営ノート

経営者の経営課題を解決!「2代目社長は、先代の番頭格社員とどう接するべきか?」|経営ノート

新谷哲の経営相談「経営者の経営課題を解決!」

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。(2017年11月配信)

 

相談内容:「2代目経営者が、先代の番頭格社員との対立を避ける方法をお教えください」

ご相談者:G社様

業種:運送業

資本金:3000万円

年商:3億円

従業員数:31名

お世話になっております。私は運送関連の会社を経営する、2代目社長です。

父の会社を1年前より引き継ぎ、経営者をしています。以前から管理部長として仕事をしていましたが、経営者になってからは父と比較されることが多く、解決方法が見当たらず、どうしたものかと悩んでいます。

特に、古くからいる番頭格の社員とは意見がぶつかることが多く、この1年で社内の雰囲気は悪くなっています。私としては、父から引き継いだこの会社を更に発展させたいと考えています。

2代目経営者として、先代の番頭格社員に対し、どのようなスタンスで振る舞っていけばよいでしょうか?その方法をお教えください

 

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

経営者が2代目に交代したことで、先代から仕える番頭格と対立するという悩みですね。恐らく、2代目経営者の多くが、同じような悩みを抱えるのではないでしょうか。

番頭格の社員と対立したままか、もしくは和解するか。これをご説明する前に、まず、お聞きすべきことがございます。G社様は「経営理念」は揃ってますでしょうか?

私がコンサルティングをする場合、ほぼすべてのケースで「経営理念は何にするのか」から始めます。理念があれば、「理念に向かってこの会社は進んでいく」と言うことができ、理念を元に徹底した社内統一を図ることができ、2代目経営者が番頭格の社員と対立する問題も解決いたします。

例えば私どもの会社では、毎日、朝礼を行います。この時間に社員が理念を読み、それに対して自分の体験談や感想などを話し、そして私や幹部がコメントをしています。

これを徹底していくことで、まず1つ目の効果として、番頭格を始めとした社員が、経営者の考えに同感し、「一緒にやろう!」と考えるようになります。このような状態になると、仲が悪く対立していた番頭格の社員も、2代目経営者の為に動いてくれるかもしれません。

2つ目の効果として、理念や考え方に合わない社員が、G社様をお辞めになります。ある意味、自然なリストラになります。そうなると、経営者が直接、番頭格の社員を解雇すると問題になるケースでも、揉めることなく解雇できます。もちろん、番頭格の社員が辞めずに、2代目経営者の方針に従うケースもございますので、まずは理念を作られて、徹底することから始められたら良いのではないでしょうか。

理念が出来ましたら、次は、就業規則や人事評価制度を作ります。運送業であれば、番頭格を始めとした社員は財産だと思います。その社員達の成長を願い、色々な教育制度を揃えることは重要です。

その制度も2代目経営者のお考えや目指す方向性・ビジョンに合わせたものを揃えます。そうすると、対立していた番頭格の社員も、自然と2代目経営者と一緒の方向性になります。もちろん、穏和で友好的なスタンスというのも、経営者として必要な部分がございます。しかし、一番重要なことは、番頭格の社員と対立をしても「自分の会社はこういうふうに持っていきたいんだ」と、何度も社員さんに語りかけていくというスタンスです。

この話をし始めますと少し長くなりますので、本日はここまでにさせていただきます。詳しいご相談にも乗らせていただきますので、ぜひ弊社までお越しになって下さい。もっと具体的な解決方法をアドバイスさせていただけると思います。

 

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。

2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。著書に「社長の孤独力」(2019年6月発売。日本経済新聞出版社)がある。

※新谷哲の回答へのご質問・ご相談がある方はご遠慮なくお問い合わせください。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング「2代目社長は、先代の番頭格社員とどう接するべきか?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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