経営者の経営課題を解決!「経営者の右腕となる幹部を育成する方法とは?」|経営ノート

経営者の経営課題を解決!「経営者の右腕となる幹部を育成する方法とは?」|経営ノート

新谷哲の経営相談「経営者の経営課題を解決!」

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。(2017年4月配信)

 

相談内容:「経営者の右腕となる幹部社員を育成する方法をお教えください」

ご相談者:F社様

業種:アパレル産業

資本金:1千万

年商:1.5億円

従業員数:5名

弊社はアパレルメーカーを営んでいます。デザインや品質でお客さまからの評判もよく、創業から2年と少しですが、順調な立ち上げができています。

ただ、今の最大の悩みは、私の「右腕」となる経営幹部が育っていないことです。今の社員は、全員20代で、若くて元気の良いスタッフばかりです。それぞれ、デザインや営業の能力は、決して低くは無いと思います。

しかし、例えば営業会議で、私が一人ひとりに細かい指示をするのですが、その指示の意図や背景が正しく理解してくれていないようで、全く的はずれな動きをする社員が多いのです。

創業以来、営業も、デザインも、何から何まで私が行ってきたため、私が近くに付いていないといけない社員ばかり。社員教育が疎かになった結果だと思います。しかし、これでは、会社を大きくすることもできません。

幹部として、右腕として、私の思いを理解して、私に変わって現場を引っ張ってくれる幹部社員の育成に力を入れていきたいのですが、どのように進めていけばよいのでしょうか?その方法を教えて下さい。

 

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

大変業績が良いから出る、素晴らしいお悩みだと思います。しかし私は、社長の右腕や幹部社員を焦って育てる必要性はないと思います。ここまで順調にきているので、しばらくは経営者中心で行かれるしか、ないのではないでしょうか。そんな簡単には経営者のお考えや姿勢が、すぐに社員の皆さま方の腹に落ちるなんてことない、と思っていただいたほうが、気が楽にいいのではないかと思います。

ただ社長の右腕や幹部社員を育てるには、経営者の姿勢を浸透させることが必要です。一番重要なことは経営理念を作っていただくことです。

私たちコンサルタントは企業にご訪問した時に必ず「経営理念は何ですか?」とお聞きします。ない場合は、経営理念を作ることからコンサルティングを始めさせていただきます。ある意味、経営理念は会社の方針であり法律です。

会社のルールや法律を定めていないと横道にそれたり、経営者の思いとは違う方向性にいくことございます。

しかし経営理念を作っていると、経営者様の思いと同じ方向性になり、経営理念に合わせて社員の皆さま方が勝手に考えていくということが行われていきます。GEという大きな会社がありますが、GEはクレドという経営理念を持っていまして、それを基にM&Aや社員教育を進めていらっしゃいます。クレドの徹底をすることで、買収した会社がGEの企業文化になり、好業績に変わっていくとのです。

御社も経営理念をまずは作り、そしてその経営理念の浸透から始められれば、社長の右腕や幹部社員を育てる土壌が出来るのではと思います。

私どものWizBizでもWizBizスピリッツという経営理念がございます。毎朝朝礼で社員が、30、40項目ある中の1つを読み、スピリッツの項目に合わせた実例・事例をお話しする。そして私から実例・事例に合わせて、またスピリッツに合わせてコメントをする。これを繰り返しをすることで理念の浸透を行っています。

理念を浸透させるのは生半可ではございません。弊社でも3年はかかりました。何度も何度も繰り返しても「それは違う」「間違っている」「だからそっちではない」等といまだに会議で言っている時もございます。

社長の右腕や幹部社員の教育は簡単ではございませんが、まずは経営者の思いが伝わるような経営理念を作っていただき、それを浸透していく手段を取られることが一番いいのではないかなと思います。幹部の教育以上に経営理念の浸透が一番大切なことをご理解いただければ大変嬉しいなと思っております。

 

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。

2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。著書に「社長の孤独力」(2019年6月発売。日本経済新聞出版社)がある。

※新谷哲の回答へのご質問・ご相談がある方はご遠慮なくお問い合わせください。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング「経営者の右腕となる幹部を育成する方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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