Q:未収金がたくさんある場合の対処法とは?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。

本日は、『社長の孤独力』1章5項「未収金がたくさんある」を解説いたします。

未収金がたくさんあることに困っている経営者は多いと思います。この課題を解決する方法としては、未収金回収のルールを作成してください。

弊社WizBizでも、未収金回収のルールを作り対応をしています。内容としては「いくら以上の金額の場合は、2ヶ月滞納で督促状を出す」「督促状を送ってから2ヶ月(合計4ヶ月)支払いがない場合は、内容証明を送る」「さらに2ヶ月反応がない(合計6ヶ月)場合は、裁判を起こし、口座を差し押さえる」というものです。未収金の回収はこのルールに沿って粛々と行っています。ルールがなければ粛々と行うことが出来ませんので、未収金でお悩みの経営者様は、まずは未収金回収のルールを作ってください。

次に「どの企業にどのくらいの未収金があるか」を、役員全員が把握をしてください。未収金を月次で把握することで「この企業はこうする。この企業はこのように対応する」と決断をすることが出来ます。また社員全体に「この企業は未収金がある」という情報を、週次で共有してください。この未収金を見える化する方法を取ることで、経営者や役員だけでなく、会社全体で「未収金を回収しなければいけない」という意識を植え付けることが出来ます。

未収金はルールに基づいて粛々と、と書かせていただきましたが、取引先から「支払日をちょっと伸ばしてくれないか?」とお願いされた場合には待つこともございます。しかし基本は未収金回収ルールに則って動きます。ルール通りに粛々と動くことによって「あの会社にルール通りに動くので、支払わないとマズイ」という意識を取引先に、社員達にも「未収入金を回収しよう」という意識を持たせることが出来ます。

未収金回収のルール化と見える化という方法を取ることは、社員の質や取引先からの印象にも影響を与える非常に重要なことです。未収金の回収だけでなく、会社のブランド力や品格にまで繋がる部分がございますので、ぜひルールを作り、見える化を行ってください。

本書『社長の孤独力』にも未収金については詳しく触れておりますので、こちらもぜひお読みください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「未収金がたくさんある」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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